今回はマレーシア・クアラルンプールにある肉骨茶(バクテー)の超有名店である「新峰肉骨茶(サンフォン・バクテー)」と現地在住者おすすめのローカル店「銘記肉骨茶(ミンジー・バクテー)」を徹底比較してみました!
せっかくだからクアラルンプール滞在中に一度はバクテーを食べてみたい、けれどどこのお店に行けばいいかわからない、そんな方はぜひ最後までご覧ください。
目次
肉骨茶(バクテー)とは?
肉骨茶は、シンガポール料理だと思われがちですが、マレーシア発祥のスープ料理です。骨つき肉が様々な種類の香辛料や漢方、たっぷりのニンニクとそして胡椒で味付けしたスープで煮込んである料理です。
ボリューム満点なのに安価なことから昔中華系の肉体労働者が朝食として食べていて広まったのだとか。今もなお、マレーシア人に愛されている郷土料理です。
ローカル流!肉骨茶の注文方法と食べ方
肉骨茶の注文方法
お店によって注文方法は異なりますが、わたしが行ったことのある肉骨茶屋さんでは、
- 店員さんに注文するスタイル
- 注文表に自分で記入スタイル
この2パターンがありました。ちなみに今回ご紹介する新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)は①のスタイル、銘記肉骨茶(ミンジーバクテー)は②のスタイルです。
注文表の場合、英語と中国語で書かれているのでなんとなく理解できます。ただ肉骨茶の中に入っている骨つき肉の種類が選べる場合がややこしい。油多めor少なめ、リブorソフトリブなんて選択肢もあったりします。お好みでチョイスしてください。
肉骨茶の食べ方
肉骨茶の食べ方で悩む方もいると思うので、マレーシア在住の友人に教えてもらった食べ方をご紹介します。
①つけダレを準備する
肉骨茶のお店に行くとテーブルには以下のものが置かれています。
- ドロドロの中華醤油
- サラサラの中華醤油
- 粗みじんの生ニンニク
- 唐辛子(何種類かある場合もあります)
これを小皿にお好みの分量入れて、肉骨茶の中に入っている骨つき肉用のタレを作りながら肉骨茶が出てくるのを待ちます。オススメは2種類の醤油を1対1の割合で入れて、そこにスプーン山盛り一杯の生ニンニクと唐辛子を入れてよく混ぜたつけダレ!程よく辛くて美味しいですよ。
②ご飯の上にお肉を置いて、その上からスープをかける
タレの準備が終わると、ホットポットに入った肉骨茶が出てきます。ご飯の上に骨つき肉をおいて、その上からスープを掛けます。お肉はスープに旨味がうつってしまっているので、①で作ったタレをたっぷりつけてかぶりつきましょう。スープとご飯はお茶漬けのようにして食べるのが一般的です。
ちなみに注文した人数分のバクテーが一つの鍋に入って出てきますので、みんなでつついて食べるようになります。
③揚げパンを注文、スープに浸して食べる
ご飯の他に揚げパンがメニューに載っているはずです(写真右下、203:油篠)。この揚げパンは砂糖がかかった甘いものではなく、しょっぱい揚げパンです。これをスープに浸してふやかして食べるのがローカル流。これまた絶品なのでぜひ追加して召し上がってください。
④追加スープ
ご飯にかけたり、揚げパンに浸したりしているとスープがあっという間になくなってしまいます。しかしお店によっては、ホットポットとは別で、大皿によそったスープを出してくれます。
これが追加のスープです。ホットポットのスープがなくなったら、その別皿のスープをホットポットに入れて、最後の一滴まで肉骨茶を楽しみましょう。
超人気店 vs ローカル店
それではいよいよ本題です。クアラルンプールで人気店を調べると、絶対と言っていいほどトップに出てくるのが新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)。マレーシアで肉骨茶が美味しいのはここだけなの?と疑問に思い、ここの肉骨茶のお店に勝てるお店はないのかと探していた時にマレーシアに住む友人に教えてもらったのが、ローカル店銘記肉骨茶(ミンジーバクテー)でした。
今回はこの2店舗をハシゴして、それぞれの店舗を徹底分析してみました。ちなみに、おなかは(冗談抜きで)パンパンになりました。振り返ってこの記事を書いている今も苦しいです。
超有名店「新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)」
まずはクアラルンプールに住む人で知らない人はいないほどの超有名店、「新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)」です。平日21時頃の入店でしたが、さすが人気店とだけあってほぼ満席の状態でした。
新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)おすすめメニュー
肉骨茶(正宗空煲)
色新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)の肉骨茶は、濃い茶色をしたスープで、漢方の風味が強いスープが特徴的でした。お肉は身がギュッと詰まっていてとても肉肉しく、かなり食べ応えがあったなあと思います。これぞ本場の肉骨茶と思わせるお味でした。
大鸟特式沙爹肉骨茶
肉骨茶はスープ以外にもドライのタイプがありますが、クアラルンプールではドライの肉骨茶を食べられるお店はあまり多くないそうで。色新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)はドライも人気があり、周りのマレーシア人の方も食べている方がちらほら。見た目の通りしっかり煮込まれているので濃い味のついたお肉でご飯がとても進みます。
馬來風光
こちらは青菜炒めなのですが、さすがマレーシア、しっかり辛かったです。ちょっと油でこってりしすぎているかな?とも思いましたが、海老の風味がしっかりしていたのでお酒のおつまみに最高だと思います。
新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)の店内の雰囲気
店内は基本オープンエアの席ですが、団体のお客さん用の室内席もあり、空いていれば自由に座ることができます。室内用席にはクーラーがついているので、暑がりさんはそちらがいいかもしれません。ただし、いろんな食べ物の匂いがこもっているので注意してください笑
新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)への行き方
新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)があるのは、クアラルンプールでも屈指の繁華街であるブキッ・ビンタン地区なのでアクセスはとても便利!電車で行く場合はKLモノレールにのって、インビ駅かブキッビンタン駅で降りて、どちらの駅からも徒歩10分程でつきます!
ローカル店「銘記肉骨茶(ミンジーバクテー)」
こちらはネットで調べてもあまり出てこないかもしれませんが、現地在住の友人に教えてもらった肉骨茶屋さんです。人気な有名店ではなく、ローカル店に行ってみたいという方にはオススメのお店です!
銘記肉骨茶(ミンジーバクテー)オススメメニュー
肉骨茶(什)
こちらではお肉が選べる肉骨茶を注文しました。リブ、ソフトリブ、ミートと書かれているお肉3種を選択して、出てきた肉骨茶は新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)とは打って変わって、薄い茶色をしたスープの肉骨茶です。
漢方感は薄く優しい味で、お肉はホロホロとしています。ですがしっかりニンニクが効いていて、クセはなく日本人の口にも合う味付けでした。
卤猪脚(小骨)
こちらは中国語で豚足です。が、いわゆる日本の豚足とは違って、言ってみれば豚の煮込みか、甘いチャーシューのようなものでした。お肉がとってもホロホロで、濃すぎずちょうどいい味付けでした。こちらは特に漢方などの味はしないので、小さなお子様連れのファミリーにもオススメです!
苦瓜菜埔蛋
たっぷりのニンニクでゴーヤとザーサイをオイスターソースで炒めた一品で、肉骨茶の合間の箸休めにぴったりです。ゴーヤ好きなわたしのとてもお気に入りなサイドメニューです。
銘記肉骨茶(ミンジーバクテー)の店内の雰囲気
店内は完全室内席はなく、半室内の席が一部ありましたがよっぽど混んでいない限りは立ち入り禁止になっています。なので基本的にはオープンエアの席になります。
新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)に比べてこじんまりとしていて、実は地元の方がたくさん食べに来る人気ローカル店です。
銘記肉骨茶(ミンジーバクテー)への行き方
銘記肉骨茶(ミンジーバクテー)があるのは、新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)から車で15分程の場所です。電車で行く場合はLRTのプドゥ駅から歩いて5分程の場所です。
本場の味ならサンフォン 日本人好みの味ならミンジーがおすすめ
今回は、超有名店の新峰肉骨茶(サンフォンバクテー)と、現地在住の日本人がオススメするローカル店の銘記肉骨茶(ミンジーバクテー)をご紹介しました。実際に食べ比べてみて個人的には銘記肉骨茶(ミンジーバクテー)の肉骨茶がこの好みでしたが、どちらも味が全く異なり食べ比べが面白かったです。
クアラルンプールを訪れる際は、ぜひこちらの記事を参考に肉骨茶を食べてみてください!